会社の儲けは、すべて誰かのアイディアが形にされることから生まれます。新製品の企画や新たな営業方法にしても、誰かが「あ!これこうしたら」というアイディアを出すことから“しか”始まりません。
会社は、「アイディアを出し、そのアイディアを形にする」ことにより稼ぎを出しているのです。アイディアこそが儲けの源泉なのです。会社はそのアイディアを出すということに対しての取り組みが必要となります。
■アイディアを阻害する三つの要因
しかし、会社組織内にはそのアイディアを出すということを阻害する要因が沢山あります。
アイディアというものは、そもそも今の常識や現状を打ち壊す行為です。ですから、勇気と産み出す努力というものが必ず必要とします。
要因(1)アイディアは「批判」に弱い
アイディアはそもそもが思い付き。ですから論理的な批判にはめっぽう弱いのです。そして、人は意識していないと楽なほう、すなわち批判するという楽なほうに流れていきます。
要因(2)習慣という人の性(サガ)
人には習慣があります。それは、慣性の法則のように現状を維持しようと働きます。アイディアに対し、反射的にネガティブな態度をするというのは人間の習性のようなものです。
要因(3)日本人の守り型の国民性
日本人の特徴は、保全性という守りや継続性という個性(強み)にあります(日本人の出現率 拡散性:保全性=35%:65%)。もともと今を変えるアイディアとリスクを取るよりも、変化やリスクを回避することを得意とします。
これら要因により、自覚がない場合や対策のない環境では、自然に組織の創造的やアイディアの出やすい風土は失われていきます。
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アイディアへの会社取り組み
アイディアを出すとは「現在を変える」行為ですから、そこには、「現状」という抵抗にあうことは想像がつくことでしょう。会社は創造的な風土を努力してつくる必要があるのです。 |
(1)明るい雰囲気をつくる。
まずは、皆が笑顔で明るく振舞います。アイディアは、明るい場でこそ生まれます。しかめっ面や気分が沈んだ状態で生まれることはまずありません。逆に批判を産むこととなります。明るさこそがアイディアを呼ぶのです。
(2)アイディアを出すことを大げさに褒め称える。
アイディアに対しては、その内容は問いません。まずは、そのアイディアを出すという姿勢に対し、大げさに褒め称えます。反射的に内容に目が行きそうですが、そこはぐっとこらえてください。すると、アイディアがアイディアを呼ぶという好循環がうまれます。そして、量が増えて初めて質がついてきます。
(3)批判・揚げ足取りを絶対に許さない。
一見すると批判や揚げ足というものは、正論に聞こえてしまいます。判断はむずかしいものですが、その言葉の影響力は、見過ごすにはあまりに大きすぎます。そして、その一言でネガティブがネガティブを呼ぶという悪循環に入ります。会社がアイディアで儲けを出している以上、そのアイディアに対し、揚げ足をとるという行為自体が背任行為なのです。
これら三つに関しては、特にリーダーが気をつける必要があります。リーダーが暗くて明るい組織はありません。リーダーがせっかく出てきたアイディアを批判すれば、その後にアイディアを出してくれる人はいなくなります。
■アイディアを出す組織をつくる努力をする
我々の生活しているこの空間は、すべて誰かのアイディアにより作られています。次にこの空間を満たすのが、貴社の製品やサービスでありたいものです。そのためにはアイディアの出しやすい組織を本気でつくることです。その取り組みやアイディアにはまったくコストはかからないのです。
しかし、企業の差はそのアイディアによってこそ生まれてくるのです。金もない、設備もない、そんな中小企業が勝負できるのは、そのアイディアです。
アイディアを生む組織とは、努力してつくるものなのです。
〔(株)ワイズサービス・コンサルティング矢田祐二〕 |