矢田レポート

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No.025 組織風土は、会社の強さ '07'09'05
 強い組織の条件には、いくつかの共通する要素があり、その一つに組織風土があります。その組織風土には、三つの特性を観る事が出来ます。

■『信頼性』

すなわち、「信頼性を重んじる風土」。
●1人ひとりの社員は、商売とは、顧客との信頼性を築くことであると認識している。
●部署間の仕事の受け渡しのなかでは、信頼性を意識してコミュニケーションをしている。
●人事制度は、組織全田の信頼性を高める機能をしている。(人事制度が信頼性を下げているケースは非常に多い。)
組織は信頼性の土台があってこそ、機能します。組織全体に信頼性を感じる組織では、安定感・安心感を持って働くことができます。

■『素直さ』
組織は、素直な情報、素直な意見があって初めて適切な運営をすることができます。
・営業会議で売上減の理由を述べる。しかし、聴く者の多くは心の中で「そこじゃないのに」。
・発表された実行計画を殆どの社員が「無理」、「ムダ」と感じていながら、承認がされる。
このような「素直さ」を欠くことが、組織のいたるところで習慣となり、社員の気力や判断のスピード、未来の売上に繋がるアイディアなど日々大きな損害を生み出しています。
本当のことや本音を言うには、勇気とパワーがいります。だからこそ、組織風土は、「素直さ」を追求する必要があります。

■『責任感』
当たり前のことですが、組織の根底は責任感にあります。 ・顧客に約束した品質を提供する責任感 ・会議の決議を次回までに実行する責任感 多くの人間が共同で働く会社では、責任感に裏づけられた約束により機能しています。 例えば、目標値ひとつにとって見ても、責任感のある組織では、その目標値に重みがあり、皆が必死です。しかし責任感のない組織では、目標が非常に軽くなる傾向があり、「その目標をなんとしても実現させなければならない」という空気を感じることはありません。
■組織風土をつくるために

組織風土をつくるためには、まずは、目指すべき組織風土を思い描く必要があります。「和気藹々」「挑戦」「堅実」「スピード」(先の三つも含みます)…風土にもビジョンが必要です。そして、そのビジョンに向かい社内の施策や人事制度を設計し構築を進めます。
(1)価値観を発信する。
ビジョンとする風土とは、価値観のことでもあります。その自社の目標とする価値観を、ありとあらゆる方法で社内に発信します。朝礼、表彰、イベント、教育、評価、処遇。 
(2)見本を見せる。
教育の基本は見本です。まずは、経営者および管理者がその見本となり、この風土を作る努力をします。『正直者がバカをみる』という会社で、素直でいられる人などいません。
やってみせ、褒めることが必要です。
(3)繰り替えし言う。
しつこいほど言う。あきらめずに言う。
継続性の無く決められたことが実行されない組織には、時間が経つと誰も口に出さなくなるという特徴があります。社員はいつも観ています、「今回の決定は、本物だろうか、またいつものように思い付きだろうか」。
(4)報酬を与える、与えない。
出来た者には報酬を与え、出来ない者には報酬を与えない。当たり前のようなことですが、多くの企業では出来ていません。「顧客との信頼性を大切に」と掛け声のもと、反する行為をしている社員を罰することもなく、変わりなく報酬をもらい続けています。
これでは、価値観が正しく伝わることはありません。社員は、褒美をもらえる限り、その行為を繰り返します。

■組織風土を育て、人を育てる。

家庭と同じです。成熟(信頼性・素直さ・責任感)した風土は、成熟した人を育てます。
人材育成とは、人を育てるというよりも、組織風土を育てることだと考えるべきです。そう考えると本当に取るべき手が見えてきます。


〔ワイズサービス 代表 矢田 祐二〕

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