矢田レポート

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No.023 経営者意識を持たせるためには '07'04'10
■利益とは何か、なぜ必要なのか

「利益」の機能には、大きく4つあります。
1、評価 = 会社の成果の判定の基準であり、評価である。それは、外部・内部からその会社の力や事業の妥当性を教える。
2、投資 = 金がないと、投資はできない。攻めでいられるからこそ、組織も良い状態でいられる。設備も教育も出来ないならそれは悪循環への入り口である。
3、保険 = 事業には、良いときも悪いときもある。悪いときが、1年ほど続いたからといってつぶれるような会社は、無責任で駄目な会社である。
4、参加費 = 会社というものは、存在するだけ金がかかる。また、国や地域に対しての役割を果たす必要あり、企業の利益は地域サービスの原資となる。

■経営者意識を持たせるためには

「社員や管理者には、経営者意識を持ってほしい」と希望する社長は多くいます。
そのために、まずは、以下のことをする必要があります。
(1)経営状況(決算書、キャッシュフロー)をオープンにする。
(2)社員がそれらを理解出来るように教育すること。
自社の売上は言えても、粗利が何%必要で、自分たちの人件費がいくらで、損益分岐点となる売上がいくらであるかは解からない。
嘘のような話ですが「売上が5%減ると、利益も5%減る」と思っている幹部さえもいます。
このような社員に対し、「経営者意識を持て」ということは、無理があります。
社員には、経営状況をオープンにし、その教育をする必要があります。

■社長の給与とは何か。

では、それをしないのはなぜか。
その理由のひとつに、「社長の給与と社員の給与では差が大きくあり、後ろめたさや社員に変な勘ぐりがおきる」と考えることがあります。
では、社長の給与とは何か考えて見ましょう。これは、社長の役割を考えてみればよく理解できます。
1、最高責任者 = 何かあれば、責任をとれるのは社長だけ。 事業のリスク・社員のリスク全部背負って、逃げることは選択できない。
2、最高のプレイヤー = 社内で一番売上や成果を上げているのは社長である会社は珍しくない。
3、投資家 = 創業時に自分の人生を賭け、一時期は無給で働いたのは社長である。そして、戦略的な別会社を新設する際にも、社長が出資する。また、社長が担保となる。
4、保険 = 赤字が続き会社がやばくなると最初に手をつけるのは、社長の資産である。社長は、給与の全部を使うことはできない。もしものために、その3割ほどは、資産として蓄えていく必要がある。
これらの理由から考えると、社長の給与は、社員の3倍以上は必要であり、それでこそ社長の義務が果たせるというものです。
これらの社長の給与の意味すなわち機能を見てみると、先の「利益とは何か」と似たようなものになることが良くわかります。
事実、『社長の給与=利益』であり、利益が出なくなると、最初に減額するのは、社長の給与となります。

■夢の共有、現実の共有

社員に経営者意識を持ってほしい。
そのためには、数字に関しては、オープンにしようではありませんか。そして、その現状を使って教育し、議論を進めることをしましょう。
問題の共有が、全社一体の会社作りを進めます。 問題の捉え方の違いや危機意識に差があるようなら、同じテーブルで話し合うことはできません。
経営者意識を持たせることとは、その責任も一緒に持たせることであるといえます。
社員教育には、夢の共有も必要ですが、現実の共有も必要です。そして、そのギャップを埋めるために共の努力することです。


〔ワイズサービス 代表 矢田 祐二〕

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