矢田レポート

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No.001 『ヤル気について考えてみる。その1 ヤル気ってなに?』 '02'11'28

○月○日AM9:00
某企業会議室に社員を集め、社長が声を発する。
「条件は、整いました。後は君たちのやる気次第です。君たちのやる気が成功の鍵を握っています。今回のプロジェクトには、死に物狂いでとりかかってほしい。」

ほう、この企業もこれで立ち直れますね。
・・と、素直に思えないのは私だけでしょうか。
このシーンに似た経験をお持ちのかたも多いのではないでしょうか。
これに似たケースで、「やる気を出せ。やる気をだせば、何でもできる」と上司からハッパをかけられたことは誰しもがあり、その結果もよく知り得るものといえるでしょう。

そもそもヤル気とは、意識してどうにかなるものでしょうか。
人間には意識的に行える部分と、意識ではどうにもならない部分、つまり無意識の部分があることは、ご承知の通りです。例えば、会話の仕方を覚えることや、商談の進め方を工夫することなど、技術を磨くための努力は、人間には意識的に行える部分だといえます。

それに対し、ヤル気というものは、無意識の部分にあるといえるでしょう。
いくら努力しようと意識的に思っていても、自分の親がなくなった日や、最愛の女性に別れを告げられた日、高熱が出て死にそうなときに普段通りバリバリと仕事や勉強に打ち込むことはやはりムリだといえます。

行動や思考を起こそうとする意欲=ヤル気はすべて無意識の中でコントロールされているといえます。しかも、厄介であり、すばらしいことに、この無意識の部分は私たちの感情の大部分を支配し、環境にも大きな影響を受けるものです。

このヤル気をコントロールすることが、人を管理することだととらえる必要がありそうです。
やる気のなくなった人間にはやる気が沸いてくるようにし、やる気のある人間にはそのやる気がなくならないようにすることが、マネジメントであるといえるでしょう。


「ヤル気を出せ」と言えば言うほど「ヤル気」は逃げていくもののようですね。


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